着物とマナー
2017年03月30日

結婚式の着物の装い

結婚式の装い

結婚式の着物の装い

結婚式での装いの基本的な考え方は、ゲストとして招かれた場合は新郎新婦を祝う、親族は招いたゲストに礼を尽くす気持ちで着物の装いを考えることが大切です。まず簡単には、母親と仲人は黒留袖。既婚の親族は黒留袖か色留袖。未婚の親族は振袖、色留袖。招かれたゲストは黒留袖は着用しない。礼装の着物と二重太鼓の袋帯、礼装用和装小物を選ぶ。これを基準に結婚式のスタイルや会場などを考慮して着物の装いを選んでいきます。

Point Ⅰ 新郎新婦との関係

①主催者 ②主賓か ③一般ゲストか をまず理解してください。

①主催者である親族の着物は、新郎新婦の母親と仲人は主催者になりますので、黒留袖五つ紋比翼付きの装いでゲストをおもてなしいたします。

②挨拶などをする主賓は、色留袖や訪問着などが好ましい装いになります。

③友人や同僚などの一般ゲストは、華やかな盛装の中に格をあわせた装いを心がけてください。

 

Point Ⅱ 会場にあわせる

式に招かれたゲストは、格に重きを置き着物の装いを考えます。披露宴から出席されるゲストは、式ほど格を考える必要なありません。しかし、格式のあるホテルなどが会場の場合は、会費制の形式でも着物の格を考えた装いを考えてください。身内と親しい友人や同僚だけのレストランウエディングやゲストハウスなどのお披露目パーティーの場合は、さほど気にする必要はないかと思います。

 

Point Ⅲ スタイル、形式にあわせる

一般的な結婚式や披露宴は、基本通りの格の着物を着用するのが無難です。最近流行ってきている人前式、海外挙式、パーティースタイル、会費制披露宴、1,5次会スタイルなどは、あまり仰々しい雰囲気でない規模や会場、出席者によっては、逆に格を重視しすぎた着物の装いは仰々しすぎる場合もありますので不安な場合は、新郎新婦やご両親に相談されるのがよいかと思います。また、招待状などで平服指定がある場合は、どんな服装でもよいという意味ではありませんので、普段着とみられてしまうような紬の着物やカジュアルな柄の小紋などは避けるのが賢明です。

 

 

結婚式の着物の目安

※一般的な目安です。地域などで多少違いますので不安な方は相談されることをお勧めします。

  格式ある結婚式・
披露宴
平服指定の
披露宴
レストランウエディング・
1,5次会・
お披露目パーティーなど
2次会
新郎新婦の母親 ・黒留袖 ・黒留袖 ・黒留袖  
仲人 ・黒留袖
・紋付き色留袖
・黒留袖
・紋付き色留袖
・黒留袖
・紋付き色留袖
 
既婚の親族 ・黒留袖
・紋付き色留袖
(三つ紋以上が最適)
・訪問着
・色留袖
・訪問着
・紋付き色無地
・訪問着
・付下げ
 
未婚の親族 ・振袖
(目安20歳代まで)
・色留袖
(目安30歳代以上)
・訪問着
・振袖
・紋付き色無地
・訪問着
・付下げ
・振袖
・訪問着
・付下げ
 
上司 ・紋付き色留袖
(一つ、三つ紋)
・訪問着
・訪問着
・付下げ
・色無地
・訪問着
・付下げ
・色無地
・付下げ
・色無地
・よそゆき小紋
・後染め織り(紬)着物
・無地織り(紬)着物
友人・同僚 ・訪問着
・振袖
(未婚のゲスト)
・色無地
・付下げ
・訪問着
・振袖
(未婚のゲスト)
・色無地
・付下げ
・紋付き江戸小紋
・訪問着
・色無地
・付下げ
・よそゆき小紋
・江戸小紋
・よそゆき小紋
・後染め織り(紬)着物
・無地織り(紬)着物
・江戸小紋